ひさびさにHC(S)08を弄ってみようと思う
九十九でFON+を2台入手するついでに、USPSPYDER08をもう1つ入手しました。多分部屋のどっかに2つあったはずなのだが、1つしか見つからないので、追加購入です。今なら九十九で3000円で入手ができます。
MC9S08QGについて
このUSBSPYDER08にはMC9S08QG4が付属していて内臓されています。まずこのCPUの特徴を説明します。このCPUはフリースケール(元モトローラ)の製品で、フリースケールが買収したCodeWarriorというコンパイラを使用してCで開発が出来ます。また強力なレジスタ設定Wizardがあり面倒なレジスターを設定するだけのコードや、割り込みルーチンなどを自動的に作成する機能があります。またUSBSPYDER08の開発環境で、CPUにプログラムを書き込んだり、デバッグを行う事ができます。
このあたりは後ほど記載します。CPUのスペックについては、http://www.freescale.co.jp/products/8bit/HCS08Q.html からS08QGの項目を見てください。このUSBプログラマに内臓されているCPUは8Pinの物(MC9S08QG4)なので、RAM 256bytes, ROM 4KBytesになります。かなり厳しいメモリです。ハード的にすごいのは、内臓RC発振機で精度をライターの書き込み時に修正する機構がありまして誤差2%程度と目的によっては十分な精度を持ちます。
値段にしてはA/Dが内臓されていたり、SIOがあったりしてかなり便利です。
ちなみに、MC9S08QG8は16ピンで秋葉では250円〜300円ぐらいで売られています。この16pinのバージョンもUSBSPYDER08で書き込み、デバッグを行う事ができます。MC9S08QGは、メーカではHCS08という分類になっています。
USBSPYDER08について
詳しくは http://www.freescale.co.jp/products/8bit/usbspyder.html を見てください。
Documentsの所に、具体的な資料があります。直接リンク(PDF) http://www.freescale.co.jp/pdf/USBSPYDER08UMJR1.pdf
CodeWarriorについて
http://www.freescale.co.jp/codewarrior/ を見てもらうと大体はわかると思いますが、簡単にHCS08で使う場合のメリットを記載します。
- 内部レジスタやI/Oの特性などをGUIで設定できるWizardがある。
- 上記で作った設定によってコードが追加されたり、それに対するアクセス関数が用意されます。
- プロジェクトベースの完全なIDEが付属しています。
- USBSPYDER08を含め、ICE(インサーキットデバッグ)が出来ます。
- HCS08では32KBytesまでは無料で使用可能なSpecial Editionがあります。http://www.freescale.com/webapp/sps/site/overview.jsp?nodeId=01272600610BF1
- もちろんCコンパイルが可能です。
非常に操作性が良く、おすすめの環境です。
USBSPYDER08のケーブル問題
USBSPYDER08には6pinのコネクターが付いていて、ここにケーブルを繋いでICEのプローブのようにする事が出来ます。(USBSPYDER08に内臓されている評価用マイコンチップは取り外す必要がありますが)
この6pinのコネクターが問題で、普通のフラットケーブル用圧着コネクタと比べると少々高く入手性もよくありません。マルツ電波で1個157円です。昨日マルツ電波で買いましたが置いてある所も高い場所で脚立に乗って取らないといけない場所にあります。結構あの場所で脚立は怖いです。
購入時に買った方がいいもの
- USBSPYDER08 九十九が一番安い。あとは千石、マルツ、秋月 3000円 - 4500円(秋月!)
- 16ピンバージョンのMC9S08QG8 千石で270円だったと思う
- 一応 16ピンの丸ソケット
- 6ピンフラットケーブルコネクター http://www.marutsu.co.jp/user/shohin.php?p=40245 を2個。これを15cmぐらいで圧着してもらうといい。
- ボックス型6ピン基板用ピンヘッダー[3ピン×2列]ターゲット基板にICE端子として使う
- 3.3V が使えるようにする
- USB 2.0の延長ケーブル