プリアンプ

プリアンプというより、バッファーアンプに関する部分なんだけど。
http://d.hatena.ne.jp/mandana/20031221#p2

どうも、電源システムを含むオーディオのRCAケーブルを流れる回路では、小電圧の信号が、シールド側を流れるノイズに影響されて、内部の信号まで影響を受けていると、私は仮説を立てています。

小音量にした時の音が悪くなる要因としては、

    1. 信号の反射
    2. シールドケーブルの外側にノイズがのり、それが、シールド内部の信号ケーブルに入る

この、仮説を確認するのは、すごく簡単なのですが。。
つまり、同じ信号レベルのを与えて、測定対象のアッテネータとケーブル入れて、高精度のアンプを作って、個々の機器にオーディオ装置の個々のグランドを接続して、オシロで測定すれば一撃なんだけどなああ。(すげー、余談)

これらを避けるには、

  1. オーディオ用信号に機器間の電圧差を送らないように、別系統でアース同士を接続する
  2. そもそも、小信号がケーブルを通らないようにする。(システムの全体的な受け渡し電圧を上げる)
  1. 多少ノイズが入って来ても対処できるように回路インピーダンスを下げる

こう考えるとバッファーアンプは次の働きをしていると思います。

  1. 出力インピーダンスを下げてノイズの要因を抑えている。
  2. 出力インピーダンスを下げて反射を抑えている。

ボリュームを下げてという音がかわるというのは、小信号になると、粗が見えるという事じゃないかな。

で、私が提案したいのは、プリ<->パワー間の伝送電圧レベルを上げる。プロ用の機器は、パワーアンプに、かなりしっかりしたアッテネーターが付いている。しかも、積極的に使っているようです。

ちょっと、現場に入る事があったので、計った事があるのですが、通常に音を出している状態で 平均0.1V程度の入力がありました。

通常のオーディオシステムでは、1V を入力とした時に最大出力となるシステムが多い、小音量の 0.05W 程度出すには、100Wが最大出力とすると、100W/0.05W で電力で dBに換算すると、40dBものアッテネートを、ボリュームなり、プリアンプが担当するわけで、しかも、1V*(-40dB) を計算すると、0.01V という事になるわけです。
プロ用の機器は0.7V を0dB と考えて、大体+20dB - 30dB まで出せるようにしてあります。ちなみにプロは 0.775V を 0dB とした 0dBu という単位をべースにしています。だもんで +20dB というと、電圧で10倍なので、7.75V になります。
そういう仕事の手伝いした時は、なんで、こいつら dB みたいな単位だけで仕事できるんだろう。と思っていたが、最近になって、
サウンドクリエイターのための電気実用講座」(ISBN:4896911636) という、すざましく入門書を読んで、やっと理解しました。

サウンド・クリエイターのための電気実用講座

サウンド・クリエイターのための電気実用講座

自作なんだから、伝送する電圧やインピーダンスは独自で決めてもいいような気がします。

というわけで、私は次の理由でプロが使っているバランス型を使おうと思っています。

  1. バランス信号を作るのは面倒だけど、今は専用のICが手に入るので、そいつに一任してしまえばよい。
  2. バランス方式がまずい事はまずないだろう。これがまずかったら、レコードやCDがまずい事になる。
  3. バランス式のコードや、ジャックは、RCAに比べてそれほど高くなく、マニアックなRCAのケーブルを買うより、ちょと良いマイクケーブルを買った方が安い。
  4. バランス式でやりとりされる信号は、5V程度までは許されるので、アマチュア的にそこまで使うという選択ができる。

最大の欠点は次の1点

  • 22ミリの穴あけは、真空管の穴をあける程度なので、大変だあああ