HEWの使い方
ハードウェアの設定
プロジェクトの作成:プロジェクトタイプ
プロジェクトの作成:CPUのタイプ設定1
- CPU Seriesを"R8C/Tiny"に設定します
- CPU Groupを11に設定します
- [Next]ボタンをクリックします
プロジェクトの作成:CPUタイプの設定2
- R5F21114は16KBなので、ROM sizeを"16K"にします(デフォルト)
- Use OnChip Debugging Emulator を"FoUSB"に設定します
- 補足Firmware Address 0x 0c000 size 0x800 と表示されます。この表示はROM領域の何処をリモートデバッガが使用するという意味です
- 必要ならば[Use Standard I/O Library(UARTU)], [Use Heap Memory]を設定します。組み込みにこういう機能は危険なのでOFFを薦めます
- [Next]を押します
プロジェクトの作成:スタック領域の設定
- スタックについて問い合わせがあります。標準ではUserStack 0x80, Intterrupt Stack size 0x80になっています
- [Next]を押します
プロジェクトの作成:実デバイス接続方法の設定
できあがったプロジェクトの確認
さてプロジェクトが完成しました。これで何もしないmainを持ったプロジェクトが出来ています
- プロジェクト名に ".c"の拡張子が付いたファイルが C Source Fileの所にあります。ダブルクリックして確認してください
ビルドターゲットの変更
ここでは、プロジェクトの中に複数ある生成方法を切り替えます。なぜ生成方法が複数あるかというと、デバッグ用に作成されたプログラムは効率が悪いだとかデバッグの為に2KBほどメモリ空間が小さくなってるなどの問題があるためです。(しかしこのプロジェクトでは例えdefaultにしてもメモリ空間が小さくなっています。そういう考え方があるという事だけ理解してください)
リモートデバッグを行う為には、これを切り替える必要があります。
- ツールバーにある'Debug"となっているものを、"Debug_M16C_R8C_FoUSB"にします。保存しますか?ときいてくるので[はい(Y)]をクリックします
- ツールバーにある"DefaultSection"となっているものを"SessionM16C_R8C_foUSB"に変更します
- "Init (M16C R8C foUSB/UART)"というダイアログが表示されます
- "MCU"の隣にある[参照..]をクリックします。
- ファイル選択ダイアログが表示されますので、"R8C-Tiny Series"から"R5F21114"を[開く(O)]で指定します
- "Port"に接続したシリアルポートのデバイス名を入力します。私の場合 "COM6"になりました
- [OK]をクリックすると、シリアルポートを経由してファームウェアのダウンロードが始まります
プロジェクトをビルドする
いよいよプログラムをビルドしてデバッガーに入ります
- "ビルド'メニューから"ビルド"を呼び出します。コンパイルが始まります
- 終了すると"確認要求"のダイアログが表示されます。[はい(Y)]をクリックします。
- ビルド結果の新しいプログラムが実CPUに書き込まれます
- HEWはシリアルポートを通じデバッガーに入ります
- プログラムはmainに入る前のstatupモジュールで停止しています
解説の終わりです
色々と遊べますので、快適なデバッグ環境をお楽しみください。