陽はまた昇る―映像メディアの世紀 (文春文庫)

陽はまた昇る―映像メディアの世紀 (文春文庫)

陽はまた昇る―映像メディアの世紀 (文春文庫)

部屋を片付けようとしていて見つけてしまい、もう一度読んでいます。下手な映画版よりも、この本がいいですよ。
ただし、βの問題を互換性と1時間という短時間だけが問題としたのは間違いだと私は感じる。
技術的にはβの方が高い。要は敵が長時間、低コストビデオを出して来たときに、前と同じカセットの大きさで勝負に出たのが大きな間違い。敵がVHSの大きさで勝負に出てきたのならβ1との互換性を考えずに別のフォーマットを作ればよかった。
まあ、思惑通りにはいかないもんだよね。それだけ運任せという部分があるのに、世の中は第三世代DVDとまあ騒がしい事。映像ソフトなんて大体写ればいいんだよ。1枚に2時間も入ればいいんだよ。2時間以上の作品があってもディスクの交換なんて手間じゃないし、量産コストなんてそんなにかかんないのだから。
横道にそれたけれど、わたしはこの小説の見所は、幸之助様をどのように説得するかという駆け引きが一番の醍醐味だと思う。