MacBookの電源が落ちる問題の可能性

mixiでこれを報告しているスレッドがありました。mixi内のスレッド(アカウントが必要によると、

1・中国の工場の組立工がCPUのサーマルグリースを半ばやけくそ気味に「特盛」してくれたおかげで、熱暴走したあげく、IntelCPUの「安全装置」が働いて、自動遮断。

2・熱暴走を繰り返したことにより、CPUのヒートシンクとそれを止めるネジの受け軸の非常に狭い隙間に2本配線されている温度センサーのコードの被覆が熱で融け(写真1)、さらに高熱で膨張したヒートシンクが、むき出しになったコード(写真2)に接触しショートして、自動遮断。
ヒートシンク膨張が冷えて落ち着いてからでないと電源が入らないが、PRAMリセットをすることで「自動遮断が無かったこと」になり、だましだまし起動ができるようになる)

写真が付いていて、被服の無くなったケーブルも写っています。80℃とか100℃で線て溶けるのかな。私の使っている安物のリード線は170℃ぐらいから柔らかくなりますが。
ついでに、もしヒートシンクに熱が流れないぐらいグリス塗りすぎならば、ヒートシンクも熱くならず、結果としてリード線が熱で溶ける事は無いと私は思うのだが。なんか間違っているかな。
→補足します
どうも、トラックバックが入っていて、多少心配なので追加します。
私は、このケーブルの被服が無くなった写真や、ヒートシンクにグリス塗りすぎという部分では同意しています。もしかしたら原因の一部になっている可能性が確かにあります。
ただ、私はこの推測には無理があると言っています。私はこの被服が取れる要因は熱ではなく、ケーブルを挟んだまま、ねじ止めしているのではないかと、考えています。
整理しましょう。

  1. ヒートシンクにグリスを塗りすぎるとどうなるか
    1. グリスによる熱抵抗でCPUの温度は上がります
    2. グリスによる熱抵抗でヒートシンクの温度は上がりにくくなります
  2. グリスによってCPUの温度が上がると
    1. CPUの温度センサーが上昇を把握します
    2. 放熱板の温度センサーがCPUほど上昇しません
    3. これによってファームがどのようにファンを制御するか不明です
    4. ある程度以上CPUが温度上昇すると、CPUは自発的にクロックを落とします。IntelCPUの比較的新しい物はこの機能を持っているので熱的破壊は行われないようになっています
    5. またある程度以上CPUが温度上昇するとファームウェアが電源を落としたり、クロックを落としたりします。実際どのような動作が行われるかはファームによります
  3. この結果、グリスの塗りすぎによって電源断が起きる可能性はあります
  4. 別の問題として、放熱板の温度センサーの被服が外れるという問題があります
    1. 原因
      1. 今の所不明。上の引用の話では放熱板の熱が上がるとありますが、上で説明したとおり放熱板の温度は上昇しません。なので要因にはなりません
    2. 被服が外れるとどうなるか?
      1. 写真を見ると、3端子のセンサーが付いているようです。このため、この被服が外れ金属部分に触れたとすると
        • 電源部分なら内部ヒューズか電源が落ちます
        • センサー部分なら、実際の温度より低く報告する可能性があり、このためにCPUの温度が上がる可能性があります
        • 電源のGNDなら問題は出ないでしょう
    3. どちらにしても被服が取れたケーブルは危険なので修復しなくてはならず、要因を考えないとなりません

結局のところ、被服が取れる問題の要因にグリスは絡んでないと私は考えています。私の推測は単純です。単にケーブルが上から来るネジ止めのスペーサとの間に挟み込まれ、ネジ止めの圧力で被服が外れたと考えています。
仮にこの推測が当たっていた場合は、製造上のミスか、設計上の問題か微妙なものだと思います。私が見るに設計上の問題に近いと思います。ただ対策は簡単そうなので、原因がこれなら、きちんと直してくれると思います。
どっちにしても、利用者が推測しても何ともならない問題ですので、Appleの対応を見守りたいと思います。
私のMacBookは散々酷い目にあわされましたが、少なくとも電源は落ちなくなりました。ただ1つ別の問題があるような気がします。それは外部モニターを繋げても認識されず、Fn+F7押しても認識されず。シャットダウンしてから起動すると認識するという問題が出るようになりました。
何か使い方でも悪いのかな。と色々と考えているのですが。。1日に一度我慢すれば良いので、諦めています。→今日は出なかった。(9/22)このまま再現しなければいいのだが。