後田 敏の部屋よりメーカがんばれのエントリ

昔あったパソコン上のインターフェース入出力がLPTポートからUSBなどになって、大変になったが、メーカは頑張って新しいインターフェースでも簡単に利用者が使えるように半導体メーカーに、新しい環境でも簡単に出来る超入門のような本やweb公開をしてほしいと書いてある。
私は、それ違うと思う。それをやるのは半導体メーカじゃなくて、キットメーカや、僕らのようなアマチュアがやるべきだろう。もちろん半導体メーカがやっても、それはかまわないが。。
やはり、半導体メーカに私がやってほしい事。

  1. ある程度わかる人が、正しく読めるマニアル
  2. 10個や20個程度でいつでも簡単に買えるようになっている。
    • 無料ではいけない
  3. やろうと思えば開発環境が作れるだけの情報
  4. 出来ればとっきやすい開発環境のサンプルがあり、出来れば安価に購入できる

まあ、そういう視点で見ると、msp430R8Cデバッグ作業に必要なプロトコルを非公開にしているので、駄目と言えば駄目。
それから、もう1つ。まあ意見が違うだけなんだろうけども。。
私は、基礎からはじめるマイコン工作というようなのを、最近のR8Cなんかで、初心者からわかるような本というのに、疑問を感じる。昔のZ80に代表されるCPUはブラックボックスなんだけど、外部にバスが出ていて、ROMやRAMを自分で繋がないと動く事も出来ない。だから動かすためにはハードを覚える必要があった。対してR8Cなんかでは、動かす為にはCPUの低消費電力モードのための設定などをソフトで設定する必要がある。
かといって、いくらZ80の在庫があるからといって、今の人らに200本から400本の配線をさせるわけにもいかんだろう。
それに、僕らの時代は、マイコンとか、そういう雑誌に製作記事は確かにのっていた。いろんな本を、それこそ斜め読みして、データブックを読めるようになり、回路が何を目的に作られているか理解し、それこそスイッチでクロックを発生させて、自作のロジックテスターで回路デバッグぐらいしないと、やはり身につかないんじゃないだろうか。
もしかしたら、本当に簡単に飲み込める、7日でわかる組み込みコンピュータのような本が出来るのかもしれない。それ用のサンプル基板とか、もしかしたら基板シミュレータのようなのが付いていて、金が無い時はソフトで・・・実際に試したい時は基板さえも売っていたりして。。いや、今なら本当に出来そうだけど。私は仮にこういう物があったとしても、そんな水のような本を、ああ、こうなっているんだ。うん、確かにここをこう変更すれば動かなくなる。というように説明されて文章は理解するだろうし、流れは理解するだろう。でも、それで何が残るのだろうか。私はかなり疑問を感じる。
というわけで、たまには非同期回路のタイミング図でも手書きしましょうよ。あれはあれで、結構楽しいですよ。