岩通のブリンゴの操作性について

mixiで岩通のブリンゴの操作性が悪いという話があったので、具体的にどこが悪いのか聴いてみたところ、非常に参考になる話が聴けたの転載します。
文責:芦刈と書いてください。とのことでしたが、一部「はてな」流儀に書き換えてあります。ですので、編集責任は私:森 秀樹にあります。

文責:芦刈

ブリンゴの操作感ですが、
設定するのに、各"MENU"ボタンを押し、その後に"FUNCTION" ツマミで設定項目を選び、決定、(FUNCTIONツマミを押す)という繰り返しです。
例えば、ch2で測定したい場合、

  1. ch2のところにある"MENU"ボタンを押す。→画面右側がch2のMENU表示になる。
  2. "FUNCTION"ツマミでMENU表示の"Trace"を選んで"FUNCTION"ツマミを押す。
  3. "FUNCTION"ツマミで、"ON"を選んで"FUNCTION"ツマミを押して決定。

次に、ch2の立ち下がりでトリガをかけたい場合、

  1. トリガのところにある"MENU"ボタンを押す→画面右側がトリガメニュー表示になる。
  2. "FUNCTION"ツマミで"Trig Type"を選んで"FUNCTION"ツマミを押す。
  3. "FUNCTION"ツマミで"Edge"を選んで "FUNCTION"ツマミを押す。
  4. "FUNCTION"ツマミで"Slope"を選んで "FUNCTION"ツマミを押す。
  5. "FUNCTION"ツマミで"Neg"を選んで "FUNCTION"ツマミを押す。

規則正しい操作方法なので、忘れる、ということはないですけど、とてもクドイです。
Readoutのためにカーソルを合わせるのも"FUNCTION"キーです。電圧を測定するには

  1. カーソルタイプボタンを押します。押す毎にΔt、ΔV、ΔV/Δt、Vatt、OFFと画面右の表示が切り替わります。この場合、何度か押して、ΔVに合わせます。
  2. カーソル選択ボタンを押し、動かすカーソルを選びます。カーソル1を動かす、カーソル2を動かす、両方同時に動かす、を選べます。まずはカーソル1を動かすことにします。
  3. この時、"FUNCTION"キーを回すとカーソル1が移動できます。ちょうど良いところにカーソル1を移動します。
  4. 次にカーソル2を選びます。
  5. "FUNCTION"キーでカーソル2をちょうど良いところに合わせます。

ボタンを何度か押して変えたい項目を選ぶのですが、選ぶ項目が2つしかないのなら、それほど不便ではありません。しかし選ぶ項目が3つ以上ある場合、イライラします。上のカーソルを選ぶボタンは、3つ項目があります。(カーソル1,カーソル2、両方同時)
上の手順で操作するならばまだマシですが、カーソル2を動かした後、もう一度、カーソル1を動かしたくなった場合はカーソル選択ボタンを2度押さなくてはなりません。また、現在、どちらのカーソルを選んでいるかは、画面の右に表示されていますが、一瞬でどちらを選んでいるのかわからないので、カーソル2を動かすつもりがカーソル1が動いてしまってイライラします。
テクトロのTDS2002は、カーソルを動かすツマミは2個ありますので、ぜんぜん問題ありません。(普通、アナログオシロでもそうなっています。)
ブリンゴの操作をややこしくしているのは、ツマミが1個("FUNCTION"ツマミ)しかないことでしょう。それも兼用で。 カーソル操作していて、トリガ条件を変えたくなったら、イヤになります。

ここまで凄いと、私でも発狂するような気がします。今度の製品では使いやすくなっていてほしいなあ。